2016年5月30日月曜日

duelyst snowchasercup#4優勝者からのコメント

5月14日に行われた「snowchaser cup#4」という大会で優勝した日本人プレイヤーYukarinさんに記事を書いていただきました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

初めに

このたび、Duelystのブログ様に寄稿させていただくことになりましたYukarinといいます。
経緯を簡単に説明させていただくと、先日開催されたsnowchasercup#4に出場したところ、運よく優勝することができ、その際に使用したデッキについて書いて欲しいとのお話しをmakeinuさんからいただきました。
Redditのこちらに英文で既に投稿してあるのですが、なにぶん英語力が不足しているためかなり簡単に書かざるを得ませんでした。思った通りに書くことができる機会をいただいたmakeinuさんに感謝するとともに、読んでいただく方にも少しは有用な情報を提供できればと思っています。




 

デッキのコンセプト


使用したデッキはCassyvaCreepデッキです。
現環境で猛威を振るっていると言っても良いAggroZirixとAggroLilitheに対して有利なデッキを作りたいというコンセプトです。
ZirixとLilitheのBBS(*blood born spellの略)は、DunecasterBlackSolusといったFaction固有のカードとのシナジーも相まって非常にパワフルです。
ラダーでも頻繁に対戦するデッキであるため、これらに相性の良いデッキができれば面白いだろうなと考えて作り始めました。
結果、Snowchasercup#4の2日目ではAggroZirixに4-0、AggroLilitheには2-0と好成績を収めることができました。
また、AggroZirixとAggroLilitheの相手をすることにうんざりしている方も結構いるのではと思われます。
そのような方が、このデッキを使ってDuelystをより楽しむことができたとしたらそれはとても嬉しい事だと思っています。






各カードの役割

※snowchasercup#4の2日目のVODはこちらにアップロードされています。
ご覧になることで、デッキの動きがより理解しやすくなるかと思います。

Repulsor Beast,Daemonic Lure
BlackSolusやAymaraHealerといった、やっかいなミニオンの対処に用います。
SongWeaverがナーフされた事で、VetとAbyに対しては完全な除去と同等の働きをすることも少なくありません。
特にAbyに対しては取り巻きに守られたBloodmoon Priestessを除去できる点でも優秀です。
対処したいミニオンが出てくるターンまでに、リプレイスを利用して手札に確保しておく必要があります。
ゲーム後半においては敷かれたCreepの上に移動させることで完全な除去として機能するでしょう。
後述するRite of the Undervaultとのシナジーも優れています。

Ephemeral Shroud,Lightbender
各種ObelyskやLantern Fox,2ndWish,killing Edgeといったバフ、前述のSolus,Aymaraなどなど様々な場面で役に立ちます。
特にObelyskに対しては、dispelしてしまうとほとんど置物なので、単純に一枚得をするのとあまり変わりません。
序盤のObelyskとFoxに対処できないと負ける確率はかなり高くなるため、5枚採用して序盤に使用できる確率を上げています。
汎用性が高いことと、リプレイスがあることで引きすぎるデメリットも特に気にはなりません。
ObelyskとFox対策ということで当初はZen'ruiを採用していましたが、重いため間に合わないことが多い事と、5マナ域は他のカードで埋まっているという理由でLightbenderに変更されました。
Ephemeral Shroudは2dropとしての役割も担っています。最初のターンにミニオンを置けるか否かで局面は大きく左右されます。
Jaxi,HealingMysticと合わせて9枚の2dropが確保できていることはデッキの安定性に大きく寄与しています。

Dancing Blades, Spectral Revenant
アグロに勝つためには、毎ターン可能な限りミニオンを除去していく必要があります。
また、除去するだけでなく優位な場を構築して、相手が息切れし出したところで素早くライフを削りきることが望ましいでしょう。
上記のミニオンは除去と場の構築を同時に行うことができます。VOD内でも各所で活躍している場面が見られます。
Dancing Bladesが決まると相当有利となるので、こちらとしてもミニオンの配置に気を使い、相手のDancing Bladesを活用させないよう工夫する必要があります。
Spectral Revenantも非常に優秀であり、文句の付けどころがないのですが、DominateWillされて即座に殴りかかってくる点には気を付ける必要があります。
Vetを相手にする場合には手の届かないところまで移動することも考えると良いでしょう。Bone Swarm対策としても有効です。

Sunset Paragon
このカードは様々な場面で役に立ちます。buffされたミニオンは大抵除去することが可能ですし、VODの02:32:00のような状況で複数を一度に除去することも少なくありません。
また、Spectral RevenantやMechaz0rといった、通常除去に困るミニオンにも簡単に対処できます。

・Rite of the Undervault
非常に強力なドローカードです。圧倒的な手札差をもたらすため、打ったターンの隙をなんとか凌げばかなり勝ちに近づくことができます。
そのために活躍するのが前述のRepulsor Beast、Daemonic Lureです。VODの02:46:45のような使い方を想定しています。

Void Pulse
Patch0.61におけるドローの減少でぐっと採用率が減った印象ですが、アグロ対策としては依然として優秀で、1マナで打てるこの回復には何度も助けられています。
Rite of the Undervaultとの相性も良く、引いてきたPulseをそのまま打つことも多いです。

Shadow Nova
BBSのおかげでより優秀となりました。当然ながら7マナと重いカードなので、特にアグロに対しては序盤は積極的にリプレイスしていきましょう。
Spectral Revenantも同様です。後半には引き直せるでしょう。







マッチアップについて


有利:AggroZirix、AggroLilithe
そのために組んでいるので当然と言えば当然ですが、豊富な除去とdispelによって有利にゲームを進めることができるでしょう。
前述しましたが、Solus、Aymaraが出てくる前にリプレイスを利用して除去を確保しておくことが重要です。
基本的にgeneral同士の殴り合いは避けます。どちらのデッキも1ターンに大ダメージを与えるポテンシャルを備えています。
十分に安全を確認してから殴る必要があります。

イーブンもしくは少し有利:Vanar、Songhai
VanarはHearthsisterで飛ばしたミニオンを戻すことができるのがやっかいです。また、比較的多く採用されているJax Truesightも結構対処に困ります。
ただ、多くの除去が有効なことは変わらないため、不利となることはないでしょう。
Songhaiはスペルの割合が増えてくると面倒になってきます。除去が腐りやすくなると共に、こちらのミニオンのサイズは小さくプレッシャを掛けがたいためです。
Bloodrage Maskを割ることにも結構苦労します。

わりと不利:Lyonar
ミニオンのヘルスが総じて高く、ParagonやBladesが他の相手をしたときほど効果的ではありません。
ParagonはDivine Bondされたミニオンを除去できますが、その時にはすでに深刻なダメージを受けた後でしょう。
最近多くなってきているため、Paragonを一枚Hollow Grovekeeperに差し替えるのもありかもしれません。
不利を感じるマッチアップですが、4:6程度でしょうか。勝てないわけではありません。
ただし、GrandmasterZirが入ってくるとかなりしんどくなります。

不利:Mech
コントロールデッキなので当然ですが、序盤に押し切ることは困難であるため、Mechaz0rが出てくることは避けられないでしょう。
VindicatorSpilit of the wildで即動かせるまで待たれると、かなりしんどいことになります。
DispelやParagonと対処の数は豊富ですので、出てきた返しに除去する必要があります。
中央に陣取る、ミニオンを広範囲に配置するなどといった立ち回りが重要になります。







今後の展望

この記事が公開されるのは、5月と6月の境目あたりになると思われますが、ちょうど新カードの追加とバランス調整がなされます。
Alter Rexxを手に入れて、コントロールに対して相性が良くなったmechが増えると思われます。
また、VetとAbyのカードがナーフされることも予想され、このデッキにはマイナス材料となります。(お得意様が減るという意味です)
高い確率で行われそうなDioltasのナーフがプラス材料でしょうか。
どんな環境となるかはわかりませんが、このデッキが依然として有効であるかは気を付ける必要がありそうです。

 



トーナメントについて

毎週なんらかのトーナメントが開催されています。今後の予定はRedditの右側のUpcoming Eventsでチェックすることができます。
だれでも参加でき、参加者のランクも0~2桁まで様々です。Prizeも出ます(大体がゲーム内ゴールドかドルです)。
最初は英語に戸惑うと思われますが、1回出るとしくみがわかって大分慣れることができるのではないかと思います。
タイムゾーンの問題で深夜スタートとなる場合はしんどいですが、いろんなプレーヤーと対戦したりフレンドになれたりもして楽しいですよ。





終わりに


ここまで読んでいただきありがとうございました。フレンドリクエストはお気軽にどうぞ。記事へのご意見、対戦などなどお待ちしております。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回yukarinさんが優勝した第4回snowchasercupは、第1回~第9回までの計9回開催され第9回終了後にそれまでの成績をもとに、上位8名でsnowchasercup championshipを7月16日に開催し真の王者を決定します。
Yukarinさんは第6回まで終わった現在5ptで8位にいます。現在のpt獲得情報はこちらで確認できるので、Yukarinさんの今後の活躍に乞うご期待。

0 件のコメント:

コメントを投稿