2017年1月16日月曜日

duelyst Solafid-12月1位フィニッシュまでの軌跡

Mara(筆者)がSolafidの先月(2016年12月)から今月(2017年1月)はじめまでのラダープレイについてまとめた記事です。
元記事は1月5日に9moonsに投稿されたものです。











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原文
http://9moons.gg/solafid-maranudes-rotb-december-s-rank-ladder/


はじめに

どうもこんにちはこの記事の筆者のMara(M83)です。
新拡張以降のデッキとゲームプレイについて、先月1位フィニッシュしたsolafidのデッキとその考えをこの記事にまとめました。
solafidはゲーム内ネームをMaraNudesに変更し、私のほうも名前をSolafidNudesに変更したりするほどの親しい間柄です。
この記事を書くにあたり私自身がsolafidのデッキをコピーして使ったりゲームを観戦するだけでなく、solafidの意見を多く取り入れるようにしました。




















Loremaster Faie

新拡張リリース直後にsolafidが使ったのがこのデッキでした。white aspは採用していません。
なかなか興味深いのは、ちょうど同時期にcrankyがwhite aspを採用したデッキリストを用いて2位にいたことです。

このデッキを見て分かるようにsolafidはカードを3積みする傾向があります。彼は、どんな状況でも活躍する汎用性の高いカードでデッキを構築することを好むからです。
私個人としては、状況を選ぶかもしれないがはまれば強いカードを何枚か入れたくなってしまいます。とはいえ、そういったdecimateのようなカードは手札で腐りがちなので入れる枚数は最小限にしています。

skorn +enfeeble」の盤面リセット手段を持っているものの、息切れしやすいので長期戦は苦手です。
ディスペルのターゲットになるミニオンもいないので、concealing shroudは過信できません。




















Standard Cassyva

数か月前の話ですが、shimzarリリース後環境topに居座ったのはshimzarカードの入っていないstandard karaでした。それと同様に、rise of bloodbornリリースでcassの新戦力になったのはpunishだけで新鮮味はあまりないです。

Solafidはsunday night fightという大会に、先ほどのfaieとこのcassを持ち込み見事優勝しました。この大会ではテンプレ外のオリジナリティ溢れるデッキが多数あり私は結構驚いたのですが、結局のところ勝ったのは汎用性ある構築を持ち込んだsolafidでした。

このデッキリストにはrite of undervaultが入っていません。solafidは現在bloodtear alchemistspelljammerを一枚ずつ抜いて、rite of undervaultを2枚入れた構築を試しています。rite of undervaultありとなしどちらがいいのか今のところよく分かっていません。





















Wall Faie

wall型のfaieは少数派かもしれません。全体除去という明確な弱点がありつつもこのデッキでsolafidは多くの勝ち星を挙げました。magmarとcassyvaがこのデッキの苦手な相手です。

初期段階ではこのデッキにspelljammerと2枚目のfrostfurnは入っていませんでした。メタに合わせてL'kianと2枚目のaspect of mauntainの代わりに入れられたカードです。

solafidの試合を観戦していて非常に参考になったのが、wallを大事に扱うプレイングでした。
それまでの私は、faieのbbsでより多くの敵を巻き込むためにwallを使い捨ての足止めとして使っていました。
一方solafidは、wallを後から強化してプレイするためにあえて敵から離れたところに配置して倒されないようにしていました。aspect of the foxをwallに使うだけでも1マナ6点(ジェネラルが3/3を処理するのに2回殴ると想定して6点)とダメージ効率はかなり良いです。

パッチ1.76でcryogenesisとspelljammerがnerfされデッキは大きく弱体化されたものの、rise of the bloodbornの新カードを取り入れてsolafidはwall faieを復活させました。新カードのenfeebleはwallやjaxとかなり相性がいいです。

solafidはwall faieのかなりの愛好家なので、彼の過去のwall faieも記念に載せておきます






















Aggro Zoo Argeon

見て分かる通り、これも全カード3積みのargeonです。
12月のラダーではS-rank1位を巡ってsolafidとminmaxer(minmaxerは別垢のmaxminerでもラダーをプレイ)が死闘を繰り広げていました。minmaxerはaggro revaを使っており、その時の記事を書いているので読んでみてください。
1位になるためにsolafidと私は何度か議論したものの、dispelが蔓延しており今までに紹介したfaieやcassでは思うような試合結果を残せませんでした。そこで、この現状を打破するためにsolafidと一緒にこのargeonを作成し1位に返り咲くことに成功しました。

驚くべきことにこのデッキにはholly immolation以外のspellが入っていません。
rise of bloodbornリリース後除去spellがますます強化され、高マナの強力なミニオンを出しても低マナで簡単に除去されてしまうようになりました。しかしながら、rise of bloodbornで追加されたlynorの除去に目ぼしいものは無く、他の陣営に比べるとlynorの単体確定除去はイマイチです。
そんなイマイチな除去で盤面をきれいに処理するぐらいなら、こちらの強力なミニオンを複数押し付けて相手に対応を迫らせたほうが良いです。
また、除去スペル強化のあおりを受けて高マナミニオンの採用率が低下したことも関係しています。
こういった理由からholly immolation以外のスペルを採用していません。

このリストはsolafodの以前のtempo argeonを元に改良したものです。改良元に入っていた、afterblazeを抜いて代わりにprimus fistを入れました。
afterblazeでミニオンを強化しても、1対2交換以上の有利なトレードを望めないと考えたからです。afterblazeはzeal能力持ちに使用すれば1枚ドローでき一見強力に見えるものの、dispelされると「元々のzeal能力 + afterblaze」で2能力分無効化されてしまいます。afterblazeを使うにしてもsolafidはそういった2能力分無効化されるリスクを避けるために、ドローできなくてもzeal能力を持っていないミニオンを強化するプレイ傾向にありました。



























12月最終日のFaie

12月の最終週になるとsolafidとminmaxerのデッドヒートはますます激しくなっていき、1位を巡るシーソーゲームを何度も繰り返していました。
minmaxerが着実に勝ち星を稼いでいる間に、solafidが何度か敗北してしまいその負け分を先ほど紹介したtempo argeonで20連勝して取り返す一幕も見られました。

そしてラダー最終日、minmaxerは再び1位に躍り出ました。
一方solafidは、cassで3連敗しここから1位になるのは残り時間的にほぼ不可能な状況まで追い込まれてしまいました。
そこから彼はprimus fistの代わりにfrostborn nagaを入れたこのfaieで、14連勝し12月を1位フィニッシュしました!



















Tempo Dervish Zirix
12月の最後まで激闘を繰り広げていたため、1月のrace to S-rankには参加できませんでした。race to S-rankはdragallが優勝したものの、solafid(maranude)は1月シーズンも88%の勝率でS-rank1位までzirixで駆け上がりました。



何より驚かされたのは、tempo zirixという不人気なデッキを使っていたことです。現在多くのプレイヤーがvetruvianを低く評価しています。
不思議に思った私がこのデッキを使ってみると高勝率をおさめることができ、このデッキの特徴がいくつか分かってきました。

1.3積み

2.tempo argeonと同様に確定除去を入れない代わりに、低コスミニオンを増やしている。確定除去が無いため大型ミニオンを出されると辛いが、テンポゲームに強い。

3.bloodtear alchemist, lightbender, spelljammerといったsolafidのtempoデッキによく採用されるミニオンがこのデッキにも入っている。

4.rise of the bloodbornの新カードが入っていない。新カードに良いものがなかったので残当。

5.scion's third wishの採用。
私がduelystを8月に始めて以来このカードを第一線で見かけることは一度もありませんでした。聞くところによれば、nerfされる前は猛威を振るっていたカードらしいものの現在では見る影もありません。
しかしながら、現在でもthird wishは使いようによっては強力なカードです。
siphon energyのnerf以来vetruvianは遠くにいるミニオンに干渉する手段に欠けており、非常に困っています。その穴をthird wishはある程度埋めてくれます。
また、このゲームにおいポジションは重要です。daemonic lure, repulsor beast等で画面端まで飛ばされることがたびたびあります。画面端に行ってしまったミニオンが歩いて戻って来るまでにゲームが終わってしまえば実質除去されたようなものです。そういった考えに則るなら、手札やヘルスと同様にポジションもまた一種のリソースとして考えることができるでしょう。dervishはランダムな位置に召喚されるものが多いので、ポジションアドバンテージを生み出せるthird wishはzirixデッキに柔軟性を与えてくれます。
















おわりに

この記事を楽しく読んでもらえたら幸いです。また、私と同じようにsolafidのたぐいまれな思考に感銘を受けてもらえる方がいることを望みます。
solafid(maranude)はduelystの最も偉大なラダープレイヤーのうちの1人です。




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